1975年少女フレンド17号初出

コミックで言うと、「はいからさんが通る」の番外編の巻末に同時収録。
(余談ですが、この番外編、はいからさんの付録として特別ページが数ページついていて面白い。)

ストーリーは

戦後間もなくの東京。
ドラさんは土木作業員として働いていた。

ドラさんはある時、泣いている小さな女の子を拾う。
その子は施設に引き取られる途中で行方不明になったのだった。
女の子がすっかり気に入ったドラさんは自分で育てると言う。
が、ドラさんに育てられるか民生委員は信じられない。
そんな時、女の子が熱を出した。一生懸命介抱するドラさんに
民生委員も女の子を託すのだった。

めっちゃ泣けます!!
ドラさんは戦争で精神を病んでしまった人。
なので、今読むとちょっと「閉鎖病棟」を思い出す。
ちょうど、チュウさんと昭八ちゃんをミックスした感じ。
杏奈に対する優しい気持ちが心に沁みます。
ドラさんのもとで、すくすくと優しい少女に育った杏奈。
進学かドラさんか二者択一を迫られ、ドラさんを選ぶけれど
ドラさんにはわかっていた。
杏奈は進学するべきで、自分では杏奈を幸せにできないと言う事が。

お別れの夜、思いっきり、得意の祭太鼓を叩くドラさん。
その太鼓は杏奈に捧げる「愛」だったのだ。
そしてその夜ドラさんは眠るように…。

ベタなストーリーだけど泣けるんだね〜。

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