まずは表題作「押し入れ」から。

これは凉子様の知人の漫画家さんの(演劇系のロングラン漫画、先ごろ42巻が久しぶりに出たMS様)アシさんの実話だそうです。
そのアパートに越してきた姉妹二人。(内妹がアシ)
生活時間がずれてるので、妹が帰ると姉は仕事中。
ちょっと不思議な出来事が続くのだが、誰も点けてないのにコタツのスイッチがついていたり、押入れを閉めても、すこしだけいつの間にか開いてたり…。
ついには姉が叫ぶ「押入れから誰かが見てる!!」って。
押入れの怖い話って言うと「空ほ石の…(ささやななえこ)」を思い出すけど、何にしろ、こういうのは怖かったね!!

●メディア
でも、この本の中で一番怖いって言うか印象的なのがこの「メディア」なんだよね。
ひょっとして、山岸作品の中で一番印象的なのがこれかもしれない。
主人公が受ける大学での講義が、主人公の身の上に被ってくるあたりといい、ボーイッシュな主人公とオトメチック過ぎる母親との対比など、どれを取っても興味深く濃い内容です。
未来を真剣に思うひとみが本当に可哀想。
メディアってのは、ギリシャ神話に出てくる王女ですよ。
ご存知の方なら漫画の内容も察しが着くよね。

●雨女
ひきずってるのが、怖い〜〜。

●夜の馬
薬害エイズの例のヒトがモデルかな。
臨死体験とは、死の恐怖から逃れるために大脳が発するイメージで、恐怖感を和らげるために「良い」イメージである事が多い。
でも、生前の記憶に罪悪感や後悔が多かったら…。
でもでも、罪悪感も後悔もなく、死んでいける人っているのかね。

はな家のはなちゃんにお借りしました。ありがとう♪

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